652 タンサー(短鎖脂肪酸)

タンサ、MCT・・・って知ってますか?

 

アンサーは、タンサー🎵

最近、CMで流れていてよく耳にするなぁって思っています。

そのCMが妻とテレビを見ている時に流れて、質問を受けました。

「タンサって何?なんでダイエットにいいの?」

っていう質問でした。

 

あ!どうも上野です( ´∀`)

今日は「脂肪酸について」お伝えしたいと思います。

 

冒頭で述べた、「タンサ」ってぶっちゃけなんやねん!

っていう方は多いですよね。

タンサが何で、どういいのかお伝えしていきましょう!

 

例のCMはこちらの会社、みなさんご存知江崎グリコさん。

 

タンサとは?

 

タンサとは漢字で短鎖と書きます。

正確にいうと短鎖脂肪酸と言います。

脂肪酸というのは脂肪の構成要素です。脂質を分解していくと脂肪酸というものになります。

そしてその脂肪酸というのは炭素、酸素、水素で構成されています。

酸素と水素に炭素がいっぱいついているという構成で、炭素が6つ以下を短鎖脂肪酸、8〜10を中鎖脂肪酸、12個以上を長鎖脂肪酸と言います。

 

イメージ図

 

とまあこんな感じなわけです。

 

 

どんな良いことがある?

 

それぞれの種類は構造の違いだというのがわかった。

では脂肪酸はどんな良いことがあるか?

 

脂肪酸はそもそもエネルギー源となる栄養です。

身体を動かすために摂取は必須なのですが、現代人は必要以上に摂取しているため多くの人が体内に蓄積しています。

要するにメタボ状態ってやつです。

その中でも中鎖脂肪酸(MCT)は分解のスピードが速く、エネルギーに変わってくれるため、運動をする際などにもいいし、蓄積されづらいので最近注目されているってわけです。

長鎖脂肪酸でもカラダに良い影響を出す脂肪酸もあるので一概にダメということはありませんが、分解の経路が複雑で体脂肪を蓄積しやすいということがあります。

短鎖脂肪酸は、体脂肪の蓄積を防ぐ効果があるので必然的に体脂肪が減っていくという効果もあります。

 

 

それぞれの特徴

 

それぞれの脂肪酸には特徴があります。

私たちが一般的に摂取する脂質は中性脂肪。これが分解されると脂肪酸というものになります。

脂肪酸はエネルギーとして利用されますが、使われないものは体脂肪として蓄積されていきます。

 

脂肪酸は大きく分けて2つ、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸というものがあります。

これは二重結合の関係によって分類されます。(今日は触れませんが、構造上の問題)

一般的には飽和脂肪酸のものを摂ると体脂肪が蓄積されたり、からだに悪さするという感じで、不飽和脂肪酸はカラダに良い影響を出したりすると言われているものが多いという感です。

 

様々な脂肪酸があり、例えばオレイン酸やリノレン酸、DHAやEPAといったものも脂肪酸になります。

これらの構造で炭素がいっぱいなものが長鎖脂肪酸、中くらいを中鎖脂肪酸、短いものを短鎖脂肪酸と言いますが、長鎖脂肪酸はエネルギーに分解する過程が複雑で、すぐにエネルギーにすることができません。

ですから蓄積されやすく、簡単にいうと体脂肪が増えるってことです。

中鎖脂肪酸はエネルギーとして素早く分解できるので、エネルギーの供給源としても優秀です。

短鎖脂肪酸というのは外部から何かの油を摂取するのではなく腸内で腸内細菌が食物繊維を分解するときに産生される物質です。ですから、口から摂るのではなくて、腸内細菌が活発に動くように食物繊維や腸内環境を良くしておくことが大事です。

江崎グリコさんの商品も短鎖脂肪酸をとるではなくて、腸内環境を良くして食物繊維を摂取しましょうというキャンペーンになりますね。

 

つまり短鎖脂肪酸は、食事として摂るのではなくて、腸内で増やそうぜ!っていうものになります。

 

増やし方

 

長鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸は食事として摂取するべきですが、なるべく体脂肪として蓄積されづらいものでカラダに良い影響を与える脂質、そして必要以上に摂取しないようにすることが理想。(あくまで理想)

短鎖脂肪酸は食事から摂取するのではなくて、腸内で産生されるため、食物繊維を摂取し、ビフィズス菌などを摂取することで多く産生されます。

例えば白米を玄米にするとか、豆類を増やしてみたりとかです。

結局は野菜をしっかり摂るというのがその他の栄養を考えたときもベストなので、毎食毎食野菜を食べることができるように工夫をしていきましょう。

 

 

 

まとめ

 

今日は脂肪酸のお話で、ちょっとややこしかったかと思います。

簡単にまとめると、脂質を分解していくと脂肪酸というものになります。

脂肪酸にはいくつか種類と分け方があります。

基本的には構造で分けることになっていて、脂肪酸を構成している酸素、炭素、水素のうち炭素の数が少ないものを短鎖脂肪酸、10個くらいのものを中鎖脂肪酸、12個以上のものを長鎖脂肪酸と言います。

 

それぞれいい悪いはありますが、長鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸は食事から摂取します。

長鎖脂肪酸はものによっては体内に蓄積されやすかったり、悪さをするものもあるので気をつけなくてはいけません。

中鎖脂肪酸は素早くエネルギーに変わるものが多いので、摂取するとエネルギーをたくさん作ることができます。

短鎖脂肪酸は食事から摂るのではなくて、腸内細菌と食物繊維によって産生されます。

ですから、積極的に食物繊維を摂ることで多く産生することができます。

短鎖脂肪酸には体脂肪の蓄積を抑えたり他にもカラダに良い影響がある作用があります。

 

最終的に、様々なことをトータルで考えると、脂質のとりすぎは当然体脂肪の過多を促しますので必要な量を必要なだけ摂取するべきで、短鎖脂肪酸を作るために食物繊維を増やし、ダイエットをするとなるとやはり野菜をしっかりとることがベストでしょう。

 

エネルギーの摂取過多、体内のバランスを良くする、腸内環境を良くするなどなど良いことが多いのがやはり野菜を食べるということですので、毎食、工夫して野菜を摂取してみてください(^ ^)

 

 

著者

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美脚美尻美姿勢を丸ごと手に入れる
美筋トレ専門パーソナルトレーナー

上野 喜貴(うえの よしたか)

埼玉県坂戸市出身

3人兄姉の長男として生まれ、幼少期から野球を始める。プロを目指し日々練習に取り組むが断念。

肘をケガした経験や、より多くの方にスポーツを楽しんでもらいたいという想いからスポーツトレーナーの専門学校へ進学。

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