高校野球に県外出身者が多いのは?
こんにちは上野です( ´∀`)
高校野球はいよいよ明後日(23日)が決勝戦。
沖縄や北海道では6月から始まって、7月の終盤には代表校が決まり、8月から甲子園にて全国大会。
そして今日が準決勝でした。
結果、関東第一と京都国際が勝ち、明後日の決勝戦に駒を進めました。
楽しみですね!
今日はそんな高校野球の県外出身者問題についてお伝えします。
高校野球では県外出身の生徒が多数見受けられる高校が多いです。
野球だけじゃなくどのスポーツにおいても県外出身者が多い高校はたくさんあります。
そもそも違反でもなんでもないので問題なしです。
高校野球はNHKで全国放送され、また野球人気も高いので注目度が高く、甲子園の暑さ問題や県外からの生徒が多い高校を地元の人が応援できないなどの意見も散見されやすく、問題になりがちです。
なので問題になっているのは、応援する側の地元の方々が、出身が県内じゃないのに県の代表として行くのは嫌だ!県内出身だけの公立校に行ってほしい!という声があるということです。
ちなみに野球だけじゃなくサッカーにしろラグビーにしろ、テニスにしろ、なんなら勉学にしても強い学校や指導がいい学校には県内県外問わず人が集まります。(そりゃそうだ)
まずは野球のシステムを見ていきましょう。
野球は小学生や中学生の頃に始める子が多いです。
そのほとんどが最初はプロ野球選手を夢見ていることでしょう。
つまり野球を始めて真剣に取り組み出したらみんなプロ野球選手になりたいんです。
その過程で、挫折する子もいますし、別の道に行く子もいます。
ではプロ野球選手になるにはどうしたらいいか?
プロ野球選手のうち甲子園に出場している選手が何人いるか知ってますか?
現役選手は905人(育成107人)だそうです。
ちょっと古いデータですが、2018年は746人いて甲子園に出場した選手は343人だそうです。
46%の確率で甲子園に出ています。
甲子園に出た球児と出てない球児の数はもう何倍も違います。
1年だけ切り取っても高校球児は12万7千人ほど、甲子園出場者は春の32校と夏の49校。
今年でいえば春夏連続出場は9校。
ってことは32+49−9で72校。
72×20で1440人。
甲子園に出てない選手は出た選手の88倍いるってことです。
つまりプロ野球選手になるには甲子園に出るのが手っ取り早いのです。
では甲子園に出るにはどうしたらいいか?
それは甲子園に出やすい学校に行くことです。
例えば福島県で言えば2001年から2024年までの23回(内1回中止)で19回が聖光学院です。
聖光学院に行くと3年間で1回は確実に出場できます。
千葉県などは最近でこそ木更津総合が連続出場していますが、一昔前は入れ替わり立ち替わりでここに行ったから甲子園に1回はいけるぞ!というところはありませんでした。
つまり甲子園に行きやすいのは1強、または2強くらいの県の学校に行くことなのです。
そうなるとどうしても人口が少なく、参加校数が少ない県になってしまいます。
具体的にいうと東北、北陸、四国、九州となってしまいます。
ただそんな安全策を取ろう!なんていう球児はなかなか大成しない。
自信があればあるほど、強い高校でやりたいと思うのは普通のことでしょう。
強い高校でレギュラーを取れたらそれだけでプロへ近道となります。
そうなると甲子園で何度も優勝している大阪桐蔭、東海大相模、横浜など超有名校に行くのも1つの選択になります。
そして、高校だけじゃなくその先を見据えて進学の実績が高い高校を選ぶというのも普通のことです。
普通の高校生が進路を選ぶ際に、こういう大学に行きたいからこういう高校に行こうって考えるのと同じですよね。
そうなると慶應や早稲田実業、東海大系列や強い大学へ進学実績のある高校がよくなります。
そしてもう一つは指導者。
高い意識を持った球児が、設備もなんもない、そして監督が野球未経験の先生だとしたら選びますか?
逆に設備も整い、監督も何人もプロへ送り出していて甲子園にも出ている指導者がいる学校に行きたくなりますね。
そしてそんな強い高校を選べるのは表向きは自由ですから、誰でもなのですが、実際には中学の時点で活躍しているというのが必須条件です。
名もない中学軟式野球部で毎回1回戦敗退のチームでやっていた選手はなかなか強豪校のスカウトに見つけてもらうのは至難の業です。
ということは中学時代から活躍していないといけない。
中学でも強いチームに入っていないといけないということになります。
中学生のカテゴリーは大きく分けると軟式野球と硬式野球に分かれています。
軟式野球はいわゆる中学校の野球部が主で、硬式野球はほぼクラブチームでの活動となります。
最近では軟式野球のクラブチームも増えてきていますけどね。
クラブチームというのはわざわざお金を払って野球をやろうという意識の高い人がやるところという認識でOKで、要するにレベルが高いです。
つまり硬式野球のクラブチームで活躍するということは高校で強豪校に進める確率がぐーんと上がります。
例えば関東第一高校のメンバーでいうと
20人中軟式出身は1人でその1人も東京では無敵くらいの超名門中学の野球部出身です。
9割9分くらいクラブチーム出身ですよね。
ってことは同じですが、強いクラブチームで成績を残そうとしたら、小学生時代から活躍していないといけません。
結局、小学生で活躍している選手は中学の強豪クラブチームに所属して、結果を残すと、甲子園、プロを視野に入れて強豪校に進みます。
その際にさまざまな高校からスカウトがあったり、そのクラブチームの指導者との繋がりで強豪校へと進学できたりするのですが、本人次第ですが超強豪の高校を選ぶのか、甲子園に出やすい地方の高校を選ぶのか、地元の強豪校を選ぶのか。
あなただったらどうしますか?
私でいうと
スムーズに行って中学の時点で強豪クラブチームで成績を残したとしましょう。
埼玉県なので、選択としてはこんな感じになります。
超強豪である大阪桐蔭、東海大相模、横浜などに行くか?
近隣の強豪私立である浦和学院、花咲徳栄、聖望学園、山村学園などに行くか?
甲子園に行きやすい地方の強豪である青森山田、仙台育英、鶴岡東、聖光学院などに行くか?
地元の、市立川越、滑川総合、少し遠くして上尾、大宮東などの公立に行くか?
地元や近隣の中堅校である武蔵越生、東農大三などに行くか?
超強豪に行ける実力があるなら私なら大阪桐蔭でチャレンジするのもいいし、地元の浦和学院などに行くのもいいかなと思ってしまいます。
大阪桐蔭などからスカウトはないぞ!というくらいの実力なら埼玉の私学でチャレンジするか地方の私学に行きます。
そう考えると割と早い段階で地元がどうこうという選択肢は外れます。
もちろんスカウトがある高校の中でになってきますけど。
私学からスカウトがないってなれば地元の私学か公立に行くのが普通ですね。
そうなると甲子園に出るような強豪私立にはいろいろなところからいい選手が集まってくるのは当然なんですね。
すごーくダラダラーと書いてきましたが、プロ野球選手になるには甲子園に出るのが一番早い、それがいつしか甲子園に出たい!に変わって、甲子園に出るには中学生のうちから強豪クラブチームでやらないといけない。
そうすると小学生のうちから上手くないといけない。
中学の強豪クラブチームに進めて結果が出れば、色々な選択肢があって、甲子園を一番に考えると県外の学校も当然選択肢の1つに入ります。
逆にいうとなんで好きでもない親が勝手に住んだ土地の高校に行かなきゃいけないのか?
僕は中学生の頃は智弁和歌山に憧れていました。
千葉の古豪の銚子商業に行ってみたい!と思ったこともありました。
もちろん浦和学院や春日部共栄にも憧れはありました。
僕は埼玉が好きですしスカウトが来るような選手ではなかったので地元の公立校に進学しましたが、実力が凄ければ智弁和歌山に行きたかったですね。
皆さんも県外に出たことない人はいないと思いますし、正直、どこの誰とかも知らないし、逆に近所の子や自分の子が大阪の人でもないのに大阪桐蔭からスカウトもらったら喜んで行かせるし、近所の子なら知り合いに自慢しちゃいます。
もちろん甲子園に出れば大阪桐蔭を全力応援でしょう。
たまたま知り合いがいないから地元の県を応援しよう、メンバー見たらみんな県外じゃないか!と思ったら応援したくない。ってお子様の発想でしょう。
これを読んでいる方は、ぜひ来年も地元の高校を応援してあげてください!
著者
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美脚美尻美姿勢を丸ごと手に入れる
美筋トレ専門パーソナルトレーナー
上野 喜貴(うえの よしたか)
埼玉県坂戸市出身
3人兄姉の長男として生まれ、幼少期から野球を始める。プロを目指し日々練習に取り組むが断念。
肘をケガした経験や、より多くの方にスポーツを楽しんでもらいたいという想いからスポーツトレーナーの専門学校へ進学。
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